【2026年】AI翻訳ツール比較8選|「1か月に何ファイル、レイアウトごと訳せるか」で選ぶ

AI翻訳ツール比較8選 AIサービス

※本記事にはプロモーションが含まれる場合があります。

AI翻訳ツールを比べる記事は、たいてい「翻訳精度」と「対応言語数」を並べます。でも、実際に契約したあとで効いてくるのは、そこではありません。

プランごとに決まっているのは「1か月に何ファイル、レイアウトを保ったまま訳せるか」だからです。

テキストをコピペして訳すぶんには、無料でもたいして困りません。困るのは、取引先から届いた30ページのPDFや、来週の英語プレゼンのPowerPointを「そのままの体裁で」訳したいときです。そしてこのファイル翻訳の本数こそ、各社がプランを分けている本丸でした。

2026年8月18日時点で、主要8サービスの公式料金ページを1つずつ開いて確認したところ、こうなっていました。

  • DeepLの個人向けプラン(月1,150円)で訳せる文書ファイルは、月3本まで
  • みらい翻訳Plusの最安プラン(月495円)は、月10本

半額以下で3倍以上訳せます。1ファイルあたりに直すと、DeepLが約383円、みらい翻訳Plusが約50円。同じ「文書ファイルを1本訳す」という行為の単価が、7.7倍違いました

そこでこの記事では、8サービスを「月にいくら払うと、レイアウトを保ったまま何ファイル訳せるか」という1つの軸に揃え直しています。使ったのは各社の公式サイトに書かれている数字だけです。

結論を先に書きます。

  • 個人が仕事の書類を訳すなら → みらい翻訳Plus Starter(年払い月495円・税込)。月10ファイル、1本あたり約50円。無料プランでも「投入文章の二次利用なし」と明記されている数少ないサービスです
  • 英語以外も含めて幅広く訳すなら → DeepL Individual(年払い月1,150円・税込)。ファイル本数は月3本と少ないものの、対応言語の幅とページ全体の翻訳が強みです
  • 1円も払わずにファイルを訳すなら → Google翻訳。本数の上限がない唯一の無料手段です(ただし機密文書には向きません)
  • 10人以上のチームで機密文書を扱うなら → COTOHA Translator(10ID 月88,000円・税込)。翻訳量は完全に定額無制限です

そして、この記事を書くために公式サイトを回って、比較記事の前提そのものが崩れている点を2つ見つけました。DeepLのプラン名は、もう「Starter / Advanced / Ultimate」ではありません。そしてCOTOHA Translatorの中身は、みらい翻訳のエンジンです。

その比較表、DeepLのプラン名が古いままではありませんか

まず確認してほしいことがあります。2026年8月18日にDeepLの公式料金ページを開くと、有料プランはこう並んでいます。

  • Individual
  • Team
  • Business
  • Enterprise

「Starter」「Advanced」「Ultimate」はどこにもありません。

ところが「DeepL 料金」で検索して出てくる比較記事の多くは、いまも旧プラン名で書かれています。プラン名だけの問題ならまだ読み替えられますが、中身の数字も一致していません。旧Starterは「文字数制限なし」を売りにしていましたが、現在のIndividualには月30万文字という上限が設定されています。

旧プラン名で書かれた記事を読んでDeepLを契約すると、「無制限だと思っていた文字数に上限があった」「ファイル翻訳が思ったより早く尽きた」という食い違いが起きます。以下の数字は、すべて公式の料金ページから直接取ったものです。

DeepLの現行プラン(2026年8月18日時点・税込)

プラン 月払い 年払い(月額換算)
無料版 0円 0円
Individual 1,380円 1,150円
Team(1ユーザーあたり) 4,500円 3,750円
Business(1ユーザーあたり) 9,000円 7,500円
Enterprise 個別の料金設定 個別の料金設定

公式には「価格には消費税が含まれています」と明記されています。年払いは「年払いで16%お得」と表示されており、実際に計算しても1,150円÷1,380円で約16.7%引きでした。

文章校正AIの「DeepL Write Pro」は別料金のアドオンで、月払い1,450円、年払いなら月1,150円です。IndividualとTeamでは追加課金、Business以上には最初から含まれています。

軸①:1か月に何ファイル訳せるか

ここが一番差のつくところです。8サービスの「文書ファイル翻訳の月間本数」を並べます。

サービス プラン 月額(税込) 月のファイル本数 1ファイル上限
Google翻訳 無料 0円 上限の記載なし 10MB/PDFは300ページ
みらい翻訳Plus Free 0円 1本 25MB
DeepL 無料版 0円 1本 5MB
みらい翻訳Plus Starter 495円 10本 25MB
DeepL Individual 1,150円 3本 30MB
みらい翻訳Plus Standard 2,475円 30本 25MB
DeepL Team 3,750円 20本 30MB
みらい翻訳Plus Premium 4,950円 120本 25MB
DeepL Business 7,500円 100本 100MB
COTOHA Translator ベーシック10ID 88,000円(10人ぶん) 上限なし

※DeepL・みらい翻訳Plusはいずれも年払いの月額換算。DeepLは「1名1か月あたり」の本数です。

この表から読み取れることは3つあります。

1つめ。無料で文書ファイルを訳したいなら、選択肢は事実上Google翻訳しかありません。 DeepLの無料版もみらい翻訳PlusのFreeも、月に1本です。1本訳した時点で、その月は終わりです。Google翻訳だけは公式ヘルプに月間の本数制限が書かれておらず、10MB以内・PDFなら300ページ以内という1本あたりの条件だけが示されています。

2つめ。無料版どうしでも、1本に入れられる大きさが5倍違います。 DeepL無料版は5MBまで、みらい翻訳PlusのFreeは25MBまで。図表の多いPowerPointやスキャンしたPDFは、5MBをあっさり超えます。「月1本しか訳せないうえに、その1本が容量オーバーで弾かれる」という事態が起きるのはDeepLの無料版のほうです。

3つめ。同じ価格帯で比べると、ファイル本数はみらい翻訳Plusが一貫して多いです。 約1,000円台のIndividual(3本)に対しStarter(10本)、3,000〜4,000円台のTeam(20本)に対しStandard(30本)、7,000円台のBusiness(100本)に対しPremium(120本)。すべての価格帯でみらい翻訳Plusが上回っていました。

軸②:ファイル1本あたりの単価を計算した

本数だけを見ると差の大きさが実感しにくいので、月額をファイル本数で割ってみます。

サービス・プラン 月額(税込) 月の本数 1本あたり
みらい翻訳Plus Premium 4,950円 120本 約41円
みらい翻訳Plus Starter 495円 10本 約50円
DeepL Business 7,500円 100本 75円
みらい翻訳Plus Standard 2,475円 30本 約83円
DeepL Team 3,750円 20本 約188円
DeepL Individual 1,150円 3本 約383円

最安のみらい翻訳Plus Premium(約41円)と、最も割高なDeepL Individual(約383円)で、9.3倍の開きがありました。

ここで注目してほしいのは、いちばん割高なのがいちばん安い有料プランだという点です。月1,150円のDeepL Individualは、金額としては手を出しやすい。でもファイルが月3本しかないので、単価で見ると突出して高くなります。「とりあえず一番安い有料プランに」と選ぶと、ファイル翻訳がしたい人にとっては最も損な買い方になり得ます。

逆に言えば、DeepL Individualはファイル翻訳のためのプランではありません。月30万文字のテキスト翻訳枠、ページ全体の翻訳、語調の切り替え(敬称/親称)といった機能に対して払うプランです。ファイルを何本も訳したい人が選ぶプランではない、というだけです。

なお、この単価計算には注意点があります。DeepLは月間の総文字数を明示しているのに対し、みらい翻訳Plusは1回あたりの文字数しか公開していません。 DeepLは無料版5万文字/Individual 30万文字/Team 100万文字/Business無制限と、1名1か月あたりの上限を数字で出しています。みらい翻訳PlusはStarterが「テキスト翻訳20,000文字まで(1回あたり)/文字量制限なし」、Standard以上が「テキスト翻訳の文字数無制限」ですが、Standard以上の注記には「システム上の制限あり」とだけ書かれています。テキストを大量に流すならDeepLのほうが上限が読みやすく、ファイルを多く訳すならみらい翻訳Plusが安い、というのが正確な整理です。

軸③:訳した文章は学習に使われるか

仕事の文書を訳す以上、ここは避けて通れません。各社が公式にどう書いているかを確認しました。

サービス 無料プランでの扱い
みらい翻訳Plus 「投入文章の二次利用なし」と無料プランにも明記。「データは翻訳終了後に全て削除」
DeepL 公式の比較表で「データの訓練に使用されない」の欄が無料版だけ×。有料は全プラン○
ヤラク翻訳 パーソナル無料プランは「機密保持」なし(プレミアム以上に付く)
みんなの自動翻訳@TexTra 規約に「入力されたテキストや用語や対訳等の情報の一切については情報通信研究機構のサーバーに記録されます」と明記

無料で使えて、かつ「学習に使われない」と公式に書いてあるのは、実査した中ではみらい翻訳PlusのFreeプランだけでした。

DeepLについては、公式の機能比較表がはっきりしています。「データの訓練に使用されない」という行があり、無料版の欄には×、Individual以降にはすべて○が付いています。同じ表で「SOC 2 Type 2への準拠」も無料版だけ×です。裏を返せば、DeepLの無料版に貼り付けたテキストは、訓練に使われない対象には入っていないということになります。

みんなの自動翻訳@TexTraは、NICT(情報通信研究機構)が無償で提供している国産の自動翻訳です。精度の評判は良いのですが、規約に「非商用利用に限定されたもの」と書かれています。仕事の文書を訳す用途では、そもそも使えません。加えて入力内容はサーバーに記録され、自動翻訳技術の改良に利用されます。商用で使いたい場合は、川村インターナショナルなどNICTから技術移転を受けた事業者の商用版を契約する形になります。

ここは「無料の落とし穴」が分野を問わず同じ形で現れる場所です。当サイトでは生成AIの無料はどこまで使えるかを5分野31サービスで実査した記事も用意しているので、あわせて読むと自分の使い方でどこが詰まるか見当がつきます。

COTOHA Translatorとみらい翻訳は、同じエンジンでした

法人向けAI翻訳の定番として必ず名前が挙がるのが、NTTドコモビジネスのCOTOHA Translatorです。TOEIC960点超レベルの精度、Word・PowerPoint・Excel・PDFをレイアウトのまま翻訳、と紹介されます。

公式サイトのサービス概要に、こう書かれています。

最新のニューラル機械翻訳技術を活用したNTTグループ企業(株式会社みらい翻訳)のAIエンジンを採用

COTOHA Translatorの翻訳エンジンは、みらい翻訳が作ったものです。 みらい翻訳Plusも同じ会社のサービスですから、訳文の品質を決めている部分は共通していることになります。

では料金はどうか。COTOHA Translatorのベーシックプランは10IDからで、月額80,000円(税込88,000円)。10人で使うなら1人あたり税込8,800円です。

一方、みらい翻訳PlusのStandard(年払い月額換算2,475円・税込)は50ユーザーまで購入できます。10人ぶんなら月24,750円。

同じ会社のエンジンで、10人で使ったときの差額は月63,250円。3.6倍です。

差額で何を買っているのかを整理すると、こうなります。

みらい翻訳Plus Standard(10人) COTOHA Translator ベーシック(10ID)
月額(税込) 24,750円 88,000円
ファイル翻訳 月30本 上限なし(「どれだけ翻訳しても定額」)
IPアドレス認証 問い合わせ扱い あり(申込時に有無を選択)
2段階認証 問い合わせ扱い あり(申込時に有無を選択)
強制ログアウト・プロファイル管理 記載なし あり
標準の対応言語 14言語 日⇔英・日⇔中(簡/繁)・英⇔中のみ
契約期間の縛り 1カ月ごとに自動更新 最低11暦月

つまり差額は、ファイル翻訳の上限撤廃と、IPアドレス認証・2段階認証・強制ログアウトといった企業の情報システム部門が求める管理機能に対して払っています。社内規程でIP制限が必須、といった条件があるなら妥当な価格差です。会議の音声を扱うAI議事録ツールの比較記事でも、料金差の正体が精度ではなく管理機能と枠の設計だった点は共通しています。逆にその要件がないなら、同じエンジンを3分の1以下で使えることになります。

ここで2つ、契約前に必ず見てほしい注意点があります。

1つめは対応言語です。 COTOHA Translatorが標準で対応するのは、日本語⇔英語、日本語⇔中国語(簡体字・繁体字)、英語⇔中国語(簡体字・繁体字)だけです。韓国語・タイ語・ベトナム語・ドイツ語・フランス語などは「多言語オプション」の扱いになります。「TOEIC960点超レベル」という宣伝文句から多言語を想像すると、標準構成の狭さに驚くはずです。みらい翻訳Plusは14言語が標準で、こちらのほうが広くなっています。

2つめは契約期間です。 COTOHA Translatorには最低利用期間があります。公式の記載はこうです。

最低利用期間は、サービスご利用開始月から11暦月後の月の1日まで(例:ご利用開始月が1月の場合は12月1日まで)となります。途中解約された場合、または、変更のお申し込みによりご契約ID数を減少された場合は、残余期間のご利用料金と同等の違約金が発生します。

途中解約だけでなく、ID数を減らすだけでも違約金の対象になります。 「まず20IDで始めて、使う人が絞れたら10IDに減らそう」という進め方は、この条項の下では追加費用を伴います。初期費用が0円でサービス利用開始月が無料なので入口は軽いのですが、出口は重い設計です。人数は少なめに始めて、足りなければ足す(10ID+15ID=25IDのような組み合わせが可能です)ほうが安全でしょう。

ヤラクゼンは「ヤラク翻訳」に変わっています

国産AI翻訳のもう一方の定番、ヤラクゼンにも変化がありました。

yarakuzen.com にアクセスすると、yaraku.com へ301リダイレクトされます。 そしてリダイレクト先のページでは、サービス名が「ヤラク翻訳」と表記されています。比較記事で「ヤラクゼン」を探している人は、名称が変わったことを知らないまま古い情報を読んでいる可能性があります。

料金は公式の料金ページに掲載されています(パーソナルプラン)。

プラン 料金 自動翻訳 文書 フレーズ 用語辞書 機密保持
無料 0円 5万文字/月(1回5,000字) 100 100 20 なし
プレミアム(定期) 年23,760円・税込26,136円(月1,980円) 100万文字/月(1回5万字) 1,000 10,000 1,000 あり
プレミアム(スポット) 30日 2,480円・税込2,728円 同上 同上 同上 同上 あり

カンパニープランは月額・税抜で、5名13,000円/10名20,282円/30名50,481円/50名77,138円/100名137,126円。自動翻訳は1回10万文字(GPT 5.4-miniなら15万文字)まで、文書・フレーズ・用語辞書は無制限です。エンタープライズは個別見積で初期費用10万円。

ヤラク翻訳の設計で特徴的なのは、「30日だけ使えるスポット契約(税込2,728円)」があることです。翻訳の仕事が特定の月にだけ集中する人にとっては、年契約より無駄がありません。1年ぶん使うと26,136円かかるところを、必要な1か月だけ2,728円で済ませられます。

一方で、無料プランには機密保持が付きません。ここは公式の料金表に明記されています。無料で試すぶんには問題ありませんが、仕事の文書を入れる段階でプレミアム以上が前提になります。

なお、ヤラク翻訳のカンパニープランで「GPT 5.4-mini」というモデル名が料金表に出てくる点は、他社にない情報公開の仕方です。どのモデルで訳しているかが利用者から見える設計になっています。

ChatGPTやClaudeで訳すのはアリか

「わざわざ翻訳専用ツールを契約しなくても、ChatGPTに投げれば訳してくれるのでは」という疑問は当然です。実際、精度だけを見るなら十分に実用的です。

料金も安く見えます。ChatGPTの公式料金ページ(2026年8月18日時点)では、無料版0円、Go 1,400円、Plus 3,000円、Pro 16,800円からとなっています。Plusの3,000円は、DeepL Teamの3,750円より安い水準です。

ただし、決定的にできないことが1つあります。レイアウトを保ったままファイルを返してもらうことです。

ChatGPTにWordファイルやPowerPointを添付すれば、中身を読んで訳文を出してくれます。しかし返ってくるのはチャット欄のテキストです。元のスライドのレイアウト、図表の中の文字、表の罫線、フォントの強調──それらを保持した状態のファイルは戻ってきません。訳文を自分でコピーして、元のファイルに手作業で流し込む工程が残ります。30ページのPowerPointでこれをやると、翻訳そのものより貼り付けのほうが時間がかかります。

対してDeepL、みらい翻訳Plus、COTOHA Translator、Google翻訳はいずれも、ファイルをアップロードすると訳文が入った同じ形式のファイルが返ってきます。COTOHA Translatorは公式に「図表やグラフ内のテキスト、プレゼンテーションノートも翻訳」「アンダーラインや強調、色などの文字装飾も適切に保持」と書いています。これが専用ツールを契約する理由です。

整理するとこうなります。

  • メールの文面、チャットの返信、Webの記事を読む → ChatGPTでもDeepLでも大差ありません。すでにChatGPTを契約しているなら追加契約は不要です
  • 文書ファイルを体裁ごと訳す → 翻訳専用ツールが必要です。ChatGPTでは代替できません
  • 訳したあとに文章を整える → ChatGPTのほうが柔軟です。「もっと丁寧に」「この業界の用語で」といった調整は翻訳ツールより得意です

ChatGPTのプラン選びそのものはChatGPTの料金プラン全比較で詳しく扱っています。翻訳以外の用途も含めて元が取れるかを判断したい場合は、そちらを参照してください。

法人向けの本命は、料金が公開されていません

ここまで金額を並べてきましたが、国内シェア上位のサービスほど料金を公開していないという事実にも触れておきます。

ロゼッタのT-4OOは、ITRの「生成AI/機械学習プラットフォーム市場2025」の翻訳市場で国内シェアNo.1とされ、導入は6,000社以上。2,000の専門分野、100言語に対応し、スキャン画像のPDFも丸ごと翻訳できます。ところが公式のプロダクトページには、「料金」という語も金額も一切ありません。LP・製品ページの両方を確認しましたが、価格の記載は見つかりませんでした。問い合わせて見積もりを取る形式です。

みらい翻訳の上位サービスFLaTも同様で、「ID数・翻訳量無制限」「20言語+法務・特許の特化モデル」「音声翻訳・API」とうたわれていますが、価格は問い合わせ扱いです。COTOHA Translatorも、ベーシックプランの上にある「ビジネスプラン」「エンタープライズプラン」は個別見積です。

ひとつだけ、ロゼッタで金額を確認できる場所がありました。翻訳APIのファイル翻訳料金です。新規利用の場合、年間24万ワード(約800ページ)で288,000円から。最大は年2,333万ワードで8,390,000円。アカウント料などの初期費用はかからず、超過分には別途料金が設定されています。最小プランを1ページあたりに直すと約360円です。

これはAPI経由の料金なので、T-4OO本体の価格そのものではありません。ただ、「専門分野特化の翻訳は1ページ数百円のオーダー」という感覚は掴めます。汎用ツールの1ファイル約50円とは、そもそも桁が違う商品だということです。

Google翻訳とDeepL、無料同士ならどちらが上か

「無料で十分」という人向けに、無料プランだけを比べます。

Google翻訳 DeepL 無料版 みらい翻訳Plus Free
料金 0円 0円 0円
ファイル翻訳 本数の記載なし 月1本 月1本
1ファイル上限 10MB/PDF300ページ 5MB 25MB
テキスト 1回5,000文字 月5万文字 1回5,000文字(1日の文字量制限あり)
対応形式 .docx / .pdf / .pptx / .xlsx 公式表に記載 記載あり
学習への利用 「訓練に使用されない」が× 「二次利用なし」と明記

ファイルの本数だけを見るならGoogle翻訳が圧勝です。 公式ヘルプには「.docx、.pdf、.pptx、.xlsx の形式のドキュメントを最大 10 MB まで翻訳できます。PDF ファイルは 300 ページ以下でなければなりません」とあり、月間本数の制限は書かれていません。画面下部には「Powered by Google Cloud Translation」と表示されます。対応言語も公式ヘルプで「200以上」とされており、数のうえでは最多です。

注意点は2つ。ドキュメント翻訳はモバイルや小さい画面ではサポートされていません(公式ヘルプに明記)。パソコンで開く必要があります。そして機密性の高い文書には向きません。多くの企業が社内規程で無料の翻訳サイトの利用を制限しているのは、この点が理由です。

みらい翻訳Plusの公式サイトには、まさにその状況を語った利用者の声が載っていました。無料の翻訳サイトは使い勝手が良いが、機密性の高い社内文書では使用が禁止されている、という趣旨のものです。無料で困るのは精度ではなく、「使ってよい文書かどうか」の線引きのほうだ、ということです。同じ壁は議事録でも起きていて、無料で使えるAI議事録8選では「無料で要約まで持ち帰れるサービスが0だった」という結果になりました。

なお、対応言語について1点補足します。DeepLは長く「対応言語が少ないかわりに精度が高い」と紹介されてきましたが、DeepLの開発者向けドキュメントの対応言語一覧は、2026年8月18日時点で125言語と表示されています。これはAPIの対応言語です。「DeepLは英独仏など30言語程度」という説明は、少なくともAPIについては現状と合っていません。

用途別の選び方

ここまでの数字を、選び方に落とします。

個人で、仕事の書類をたまに訳す

みらい翻訳Plus Starter(年払い月495円・税込)が第一候補です。月10ファイル、1ファイル25MBまで。Chrome拡張でWebサイト翻訳も使えます。1本あたり約50円で、これより安く文書ファイルを訳す有料手段は見つかりませんでした。10ユーザーまで購入できるので、少人数のチームでもそのまま使えます。

英語以外の言語をよく扱う

DeepL Individual(年払い月1,150円・税込)。ファイル本数は月3本と少ないですが、テキスト翻訳が月30万文字使え、ページ全体の翻訳にも対応します。みらい翻訳Plusの14言語では足りない言語を扱うなら、こちらです。ファイルを多く訳す月だけTeamに上げる、という運用も現実的です。

翻訳の仕事が特定の月にだけ集中する

ヤラク翻訳のパーソナル プレミアム スポット(30日 税込2,728円)。年契約なしで30日だけ使えます。100万文字/月、1回5万字まで、機密保持つき。繁忙期だけ契約して、終わったら放置できます。

1円も払いたくない

Google翻訳。ファイル本数の上限がない唯一の無料手段です。ただしパソコンから使うこと、機密文書は入れないこと。学習への利用について公式に「使わない」と書かれた無料プランが欲しいなら、みらい翻訳PlusのFree(月1ファイル・25MBまで)を選んでください。

10人以上のチームで、社内規程が厳しい

COTOHA Translator ベーシック(10ID 月88,000円・税込)。翻訳量は完全に定額無制限、IPアドレス認証と2段階認証を申込時に選べます。ただし最低利用期間11暦月と、ID減でも違約金という条件を必ず確認してください。標準の対応言語が日英中のみである点も要注意です。

専門分野の文書を大量に訳す

T-4OO(ロゼッタ)。2,000の専門分野に対応し、スキャンPDFも扱えます。料金は非公開なので、見積もりを取るところからです。汎用ツールとは価格帯が1桁違うことを前提に検討してください。

よくある質問

Q. DeepLの「Starter」プランはなくなったのですか

2026年8月18日時点の公式料金ページに、Starter・Advanced・Ultimateという名称のプランはありません。現行はIndividual・Team・Business・Enterpriseの4つです。名称だけでなく上限値も異なるため、旧プラン名で書かれた記事の数字はそのまま使えません。契約前に公式ページで確認してください。

Q. 無料のAI翻訳に会社の資料を入れても大丈夫ですか

サービスごとに扱いが違います。DeepLの公式比較表では「データの訓練に使用されない」の欄が無料版のみ×になっており、有料プランとは扱いが異なります。みんなの自動翻訳@TexTraは規約で入力内容がサーバーに記録されると明記されており、加えて非商用利用限定です。ヤラク翻訳の無料プランには機密保持が付きません。無料で「二次利用なし」と明記していたのは、実査した範囲ではみらい翻訳PlusのFreeプランだけでした。最終的には自社の情報取扱規程に従ってください。

Q. ファイル翻訳の本数は繰り越せますか

各社の料金ページには「1か月あたり」「1名1か月あたり」と書かれており、繰り越しについての記載は見当たりませんでした。翌月に持ち越せる前提で計画を立てないほうが安全です。

Q. DeepLとみらい翻訳、精度はどちらが上ですか

この記事では精度の比較はしていません。公表されている指標としては、みらい翻訳が「TOEIC960点相当」、COTOHA Translatorが「TOEIC960点超レベル」(同じエンジンなので当然です)、T-4OOが「95%(自社調べ)」を掲げています。いずれも各社の自社基準による表現で、横並びで比べられる数値ではありません。この「公称スペックと実際に使える範囲がずれる」パターンは、Nottaの評判を検証した記事でも同じ形で出てきました。どちらも無料プランや無料トライアルがあるので、自分が実際に訳す文書で試すのが確実です。

Q. 途中でプランを下げられますか

サービスによります。みらい翻訳Plusは「加入日から1カ月ごとに自動更新」と記載されています。COTOHA Translatorは最低利用期間が11暦月あり、途中解約に加えてID数を減らす変更も違約金の対象と明記されています。ヤラク翻訳には30日単位のスポット契約があります。長期の縛りが不安なら、まず縛りのないサービスで様子を見るのが無難です。

Q. ChatGPTのPlusを契約していれば翻訳ツールは不要ですか

テキストを訳すだけなら不要です。ただしWordやPowerPointをレイアウトを保ったまま訳したい場合、ChatGPTでは訳文がテキストで返るだけで、体裁の整ったファイルは戻りません。文書ファイルを扱う頻度が月に数本でもあるなら、翻訳専用ツールを併用する価値があります。

DeepLのプラン別の上限と、API側の「1回限りの無料クレジット」まで踏み込んだ内容は【2026年】DeepL Proの料金プラン全比較|月1,150円のIndividualで訳せるファイルは月3本だけで個別にまとめています。なお、訳した日本語を読み手に出せる文章に整える工程も、翻訳ツールの守備範囲外です。推敲側は文賢の評判は本当かで、実在する口コミ8件と機能の対応を検証しています。

まとめ

AI翻訳ツールの比較で本当に効いてくるのは、精度でも対応言語数でもなく、「1か月に何ファイル、レイアウトを保ったまま訳せるか」でした。

2026年8月18日時点で各社の公式ページを確認した結果は、次のとおりです。

  • DeepLのプラン名はIndividual / Team / Business / Enterpriseに変わっている。旧Starter前提の記事は数字が合わない
  • 同じ価格帯ならファイル本数はみらい翻訳Plusが一貫して多い。1ファイルあたりの単価は最大で9.3倍の開きがあった
  • いちばん安い有料プラン(DeepL Individual・月1,150円で3本)が、単価では最も割高になる
  • COTOHA Translatorのエンジンはみらい翻訳製。10人で使うと月88,000円対24,750円で3.6倍。差額はファイル無制限とIP認証・2段階認証などの管理機能
  • 無料で「二次利用なし」と明記していたのはみらい翻訳PlusのFreeだけ。DeepL無料版は公式表で「訓練に使用されない」が×、TexTraは非商用限定で入力が記録される
  • 無料でファイル本数に制限がないのはGoogle翻訳のみ。ただしパソコン限定で、機密文書には向かない
  • 国内シェア上位のT-4OOは料金非公開。ロゼッタの翻訳APIから逆算すると1ページ約360円のオーダー
  • ChatGPTでは体裁を保ったファイルは返ってこない。テキスト翻訳なら十分だが、文書翻訳の代替にはならない

まずは無料プランで、自分が実際に訳したいファイルを1本通してみてください。容量で弾かれるか、月1本で足りるかが、その場でわかります。そこが分かってから有料プランを選べば、単価で9倍損をする選び方は避けられます。

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