※本記事にはプロモーションが含まれる場合があります。
結論から言うと、日本語のナレーションをいちばん安く作れるAI音声生成サービスは 音読さん です。月1,078円(税込)で20万文字、日本語ナレーションにして約660分(11時間)ぶん読ませられます。1分あたり約1.6円で、これは今回比べた8つの中で群を抜いています。
声の自然さやボイスクローンまで求めるなら ElevenLabs、費用をゼロに抑えたいなら VOICEVOX が現実的な選択肢です。
そして本題に入る前に、2026年8月時点で必ず押さえておくべき事実がひとつあります。「にじボイス」は2026年2月4日に終了しました。 一時期あれだけ紹介されていたサービスですが、もう使えません。しかもその終わり方は、AI音声を仕事で使うつもりの人が知っておくべき内容でした。
この記事では、2026年8月15日時点で各社の公式料金ページを実際に開いて確認した数値だけを使い、8つのサービスを比較します。比較の軸は月額ではなく、「その月に何分しゃべらせられるか」 と 「1分あたりいくらか」 です。AI音声生成は、月額を横に並べても比較になりません。理由は本文で説明します。
- にじボイスは2026年2月4日に終了した
- この記事の選定基準
- 「月額」ではなく「月に何分しゃべるか」で比較する理由
- AI音声生成サービス8つの比較一覧表
- 1位:音読さん|日本語ナレーションの単価が桁違いに安い
- 2位:ElevenLabs|声の自然さとボイスクローン。文字課金で日本語も伸びる
- 3位:VOICEVOX|無料・無制限。ただしクレジット表記が必須
- 4位:CoeFont|円建て・声優音声。ただし3,300円は6か月だけ
- 5位:VOICEPEAK|買い切り。月額から降りたい人向け
- 6位:Google Gemini TTS|1分あたり約1.7円。ただしコードが要る
- 7位:Speechify Studio|1クレジット=1秒。ドル建ての時間課金では最安
- 8位:Murf|分かりやすいが、日本語だと最も割高
- 用途別の選び方
- 商用利用と「声の権利」で気をつけること
- よくある質問
- まとめ
にじボイスは2026年2月4日に終了した
まずここから確認しておきます。
にじボイス(旧DMMボイス)を運営していた株式会社Algomaticは、公式のお知らせで次のように発表しています。
株式会社Algomaticは、AIを活用した音声生成プラットフォーム『にじボイス』の提供を、2026年2月4日(水)を持ちまして終了することをお知らせいたします。
終了に至った経緯も、同じお知らせに詳しく書かれています。2025年9月29日に日本俳優連合から33体のキャラクターボイスについて「組合所属の実演家の方々の音声実演に似ている」との削除要請を受領し、さらに11月17日に追加で20体について同様の要請を受けた、という流れです。合計53体になります。
注目すべきは、Algomatic自身が法的な権利侵害は確認されなかったと明言している点です。
こちらについても、確認したところ、法的な権利侵害はございませんでした。
そのうえで、同社は「『にじボイス』は声の権利を守るためのプラットフォームとして立ち上げた経緯がございます」として、サービス全体の終了を決めたと説明しています。
出典:『にじボイス』サービス終了に関するお知らせ | 株式会社Algomatic
つまり、法的にクロだから終わったのではなく、「声が似ている」と言われた状態で続けることを選ばなかったから終わったのです。
ここがAI画像生成やAI動画生成と決定的に違うところです。声には「その声の持ち主」がいます。規約上OKでも、実演家や関係団体との関係で事業ごと止まることがある。AI音声を仕事の導線に組み込むなら、料金の前にこのリスクを頭に入れておく必要があります。この記事で「声の出どころ」に触れているのはそのためです。
この記事の選定基準
8つを選ぶにあたって、次の4点を基準にしました。
- 2026年8月15日時点で公式ページを開いて料金を確認できること
- 2026年8月15日時点でサービスが継続していること
- 日本語の音声を生成できること
- 商用利用の条件とクレジット表記の要否が公式に説明されていること
2番目をあえて基準に入れたのは、上で見たとおりです。AI音声は「昨日まであったサービスが今日ない」が現実に起きる領域です。
なお、この記事に広告リンクはありません。掲載しているのは各社の公式サイトへの通常リンクだけです。
「月額」ではなく「月に何分しゃべるか」で比較する理由
AI音声生成サービスの料金表を並べると、すぐに壁にぶつかります。課金の単位がサービスごとにバラバラなのです。
今回調べた8つでも、こう分かれました。
| 課金の単位 | サービス |
|---|---|
| 文字数で課金 | 音読さん、ElevenLabs、CoeFont |
| 時間・秒数で課金 | Murf、Speechify Studio |
| トークンで課金 | Google Gemini TTS |
| 買い切り(無制限) | VOICEPEAK |
| 無料(無制限) | VOICEVOX |
「月20万文字」と「年24時間」と「86,400クレジット」を並べても、どちらが多いのかは誰にも分かりません。そこで本記事では、すべてを 「日本語のナレーションで何分ぶんか」 に換算しました。
換算の前提:日本語は1分=約300文字
換算に使ったのは、日本語ナレーションの標準とされる 1分=300文字 です。NHKのニュース原稿の読み上げ速度がおおむねこの水準で、映像制作の現場でも1分300文字前後が目安として使われています。落ち着いた朗読なら250文字前後、テンポの速い解説動画なら400文字前後まで振れますが、本記事では300文字で統一しました。
この換算は本記事の計算であって、各社が公表している数値ではありません。 実際の分数は原稿の内容や読み上げ速度の設定で前後します。
文字で課金されるなら、日本語は得をする
ここが今回いちばん重要な発見です。
ElevenLabsの公式ヘルプには、クレジットについて次のように書かれています。
Credits were previously referred to as “characters.”
(クレジットは以前「文字」と呼ばれていました)
出典:What are credits? – ElevenLabs
1文字=1クレジット。ここに言語の区別はありません。そして日本語の1文字は、英語の1文字よりずっと長い時間しゃべります。
ElevenLabsの料金ページは、無料プランの10,000クレジットを「約10分」と表示しています。これは1分あたり約1,000文字、つまり英語基準の数字です。同じ10,000文字を日本語で読み上げれば、300文字/分の換算で約33分になります。
同じ料金、同じクレジット数で、日本語のほうが3倍長くしゃべれるという計算です。逆に、MurfやSpeechifyのように「時間・秒数」で課金するサービスでは、この差は一切効きません。日本語で使うなら、文字課金のサービスが構造的に有利になります。
音読さんが1分あたり1.6円という数字を出せるのも、同じ理屈です。日本語専用に作られたサービスが、日本語に有利な課金方式を採っている、という組み合わせになっています。
同じサービスの中でも、モデルを変えると50倍変わる
もうひとつ、契約前に見落としやすい落とし穴があります。
Runwayの公式モデル料金表には、音声モデルの単価がこう書かれています。
| モデル | 消費クレジット |
|---|---|
| ElevenLabs Text to Speech | 1クレジット / 50文字 |
| ElevenLabs Eleven 3v(表現力重視) | 1クレジット / 1文字 |
| ByteDance Seed Audio 1.0 | 15クレジット / 分(1回最低5クレジット) |
出典:Credits & Available Models on Runway
標準のText to Speechは50文字で1クレジット。表現力を上げたEleven 3vは1文字で1クレジット。同じプランのまま、モデルを切り替えるだけで作れる量が50倍変わります。
Runway Standard(月15ドル・625クレジット)で計算すると、標準モデルなら31,250文字=日本語で約104分。Eleven 3vなら625文字=約2分です。「月15ドルで音声が作れる」という情報だけでは、104分なのか2分なのかが分かりません。
Runwayは動画生成が主役のサービスなので今回の8選には含めていませんが、「どのモデルが何文字で1クレジットか」を契約前に確認するという教訓はどのサービスでも同じです。Runwayのプラン全体はRunwayの料金プラン全比較で扱っています。
AI音声生成サービス8つの比較一覧表
2026年8月15日時点、各社公式ページで確認した数値です。分数はすべて日本語300文字/分での本記事の換算です。
| サービス | 課金単位 | 無料枠 | 有料の入口 | 月に何分 | 1分あたり | 無料枠の商用利用 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 音読さん | 文字 | 5,000字/月(約16分) | 1,078円(税込) | 約666分 | 約1.6円 | 可(表記必須) |
| ElevenLabs | 文字 | 10,000クレジット/月(約33分) | 6ドル | 約100分 | 約0.06ドル | 不可 |
| VOICEVOX | なし | 無制限 | ー | 無制限 | 0円 | 可(表記必須) |
| CoeFont | 文字 | 800字/月(約2.6分) | 3,300円(6か月限定) | 約266分 | 約16.5円 | 不可(非商用向け) |
| VOICEPEAK | 買い切り | 体験版 | 27,600円(税込・買い切り) | 無制限 | ー | ー |
| Google Gemini TTS | トークン | AI Studioで無料枠あり | 従量課金 | 従量 | 約0.011ドル | 可 |
| Speechify Studio | 秒 | 600クレジット(10分) | 年100ドル | 約120分 | 約0.069ドル | 不可(DL不可) |
| Murf | 時間 | 10分 | 年228ドル | 約120分 | 約0.158ドル | 不可(DL不可) |
ドル建てのサービスを円に直すと差がはっきりします。仮に1ドル150円として計算すると、ElevenLabsが約9円/分、Speechify Studioが約10円/分、Murfが約24円/分です。
つまり 音読さんの約1.6円/分は、ElevenLabsの約5分の1、Murfの約15分の1ということになります。これは品質の差ではなく、「日本語に有利な文字課金」と「円建て」と「日本語専用サービスの価格設定」が重なった結果です。
これより安いのはGoogle Gemini TTS(約1.7円/分)だけですが、こちらはAPIとしてコードから呼び出す必要があります。編集画面から原稿を貼って使えるサービスの中では、音読さんが最安です。
1位:音読さん|日本語ナレーションの単価が桁違いに安い
日本の事業者が運営する読み上げサービスです。ブラウザだけで完結し、インストールは不要です。
| プラン | 月額(税込) | 読み上げ文字数 | 日本語での分数 | 1分あたり |
|---|---|---|---|---|
| 未登録 | 0円 | 1,000字/月 | 約3分 | ー |
| 無料登録 | 0円 | 5,000字/月 | 約16分 | ー |
| ベーシック | 1,078円 | 200,000字/月 | 約666分 | 約1.6円 |
| バリュー | 2,178円 | 450,000字/月 | 約1,500分 | 約1.45円 |
| プレミアム | 3,278円 | 1,000,000字/月 | 約3,333分 | 約0.98円 |
出典:音読さん 料金プラン
画像から文字を読み取って読み上げる機能も、プランごとに月300枚/1,000枚/2,500枚が付きます。年払いプランも用意されています。
おすすめする理由は3つです。
- 1分あたり約1.6円。 今回の8つで、編集画面から使えるサービスとしては最安です。月11時間ぶん読ませて1,078円という水準は、他社と比べて桁がひとつ違います
- 無料プランでも商用利用できる。 公式の商用利用ページに「音読さんでは商用利用(業務利用)が可能です」と明記されています。無料の場合はクレジット表記が条件です
- 円建て・税込表示。 為替で請求額が動きません
注意点も3つあります。
- 無料プランはクレジット表記が必須です。 公式は「無料での使用は必ずクレジット表記をお願いします」とし、ユーザーが気づく場所に置くよう求めています。音声ガイダンスや音声教材などクレジットを表示できない用途では、利用中は有料プランが必要と明記されています
- 文字数は繰り越せません。 使い切れなかった分は翌月に持ち越されません
- 用途によってはビジネスプランが必要です。 第三者への音声制作・提供、放送メディアでの利用、製品への組み込み、音読さんの音声が主たる価値となる商品の販売などは、通常プランの範囲外として案内されています
こんな人向け: 日本語のナレーションを継続的に大量に作る人、YouTubeや解説動画に音声を載せたい人、円建てで支出を固定したい人。
2位:ElevenLabs|声の自然さとボイスクローン。文字課金で日本語も伸びる
AI音声生成の代表格です。日本語を含む多言語に対応し、Runwayなど他社サービスの音声エンジンとしても採用されています。
| プラン | 月額 | 月のクレジット(=文字) | 日本語での分数 | 商用ライセンス |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 10,000 | 約33分 | なし |
| Starter | 6ドル | 30,000 | 約100分 | あり |
| Creator | 22ドル(初月50%オフで11ドル) | 121,000 | 約403分 | あり |
| Pro | 99ドル | 600,000 | 約2,000分 | あり |
| Scale | 299ドル | 1,800,000 | 約6,000分 | あり |
おすすめする理由は3つです。
- 声の自然さとボイスクローン。 音読さんが価格で勝つのに対し、ElevenLabsは表現力と機能の幅で選ばれています。Creator(22ドル)からはプロ用のボイスクローンも使えます
- 未使用クレジットを繰り越せる。 公式ヘルプに「Up to two months’ worth of unused credits can roll over to the next month」と明記されています。今回調べた中で繰り越しを明記しているのはElevenLabsだけでした
- 文字課金なので、日本語だと分数が伸びる。 公式表記の「約10分」は英語基準です
注意点も3つあります。
- 🔴 無料プランは商用利用できません。 公式ヘルプは「The free plan does not include a commercial license and cannot be used for any commercial purpose.」(無料プランに商用ライセンスは含まれず、いかなる商用目的にも使用できません)と明記しています。さらに非商用で公開する場合も、タイトルに「elevenlabs.io」または「11.ai」を入れる必要があります
- 🔴 無料のうちに作った音声は、あとで有料になっても商用利用できません。 同ヘルプは「Content created outside of a paid subscription (before or after) cannot be used commercially」と書いています。仕事で使う原稿は、最初から有料プランで作ってください
- ドル建てで、表示価格は税別です
出典:Can I publish the content I generate on the platform? – ElevenLabs
こんな人向け: 声の自然さを最優先する人、ボイスクローンを使いたい人、多言語で展開したい人。
3位:VOICEVOX|無料・無制限。ただしクレジット表記が必須
無料で使える日本語の音声合成ソフトです。ソフトをダウンロードして自分のパソコンで動かす形なので、月額も文字数制限もありません。
公式サイトの利用規約には、こう書かれています。
商用・非商用問わず利用することができます
ご利用の際は VOICEVOX を利用したことがわかるクレジット表記が必要です。
おすすめする理由は3つです。
- 費用がゼロで、生成量に上限がない。 今回の8つで唯一、量を気にせず無料で使えます
- 商用利用が認められている。 クレジット表記という条件付きですが、完全無料で商用まで行けるのはVOICEVOXだけです
- 手元で動く。 原稿をクラウドに送らずに済むため、社外に出せない内容でも扱えます
注意点も3つあります。
- クレジット表記が必須です。 表記を出せない案件では使えません
- キャラクターごとに別の規約があります。 規約には「作成された音声を利用する際は、各音声ライブラリの規約に従ってください」とあります
- パソコンにインストールして使うため、ブラウザだけで完結するサービスに比べると導入の手間があります
こんな人向け: 費用をかけずに始めたい人、大量に生成したい人、クレジット表記を出せる媒体で使う人。
4位:CoeFont|円建て・声優音声。ただし3,300円は6か月だけ
日本発の音声合成サービスです。10,000種類以上の音声を用意しており、森川智之さんや後藤邑子さんといった声優の音声も正式に提供されています。
| プラン | 月額(税込) | 月の文字数 | 日本語での分数 | 1文字あたり |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 800文字 | 約2.6分 | ー |
| Standard | 3,300円(6か月)→ 4,400円 | 80,000文字 | 約266分 | 0.055円 |
| Plus | 55,000円 | 1,000,000文字 | 約3,333分 | 0.055円 |
料金ページの注記を読むと、Standardの3,300円は6か月間の特別価格で、その後は4,400円になると明記されています。
ご登録後は自動で6ヶ月間特別価格 【月額利用料:合計 3,300円(税込)】が、その後は利用料 【月額利用料:合計 4,400円(税込)】が発生し
契約時に見えている金額と、7か月目からの金額が違います。ここは必ず確認してください。
なお、通常価格で計算すると1文字0.055円(4,400円÷80,000文字)。Plusプランも55,000円÷1,000,000文字で0.055円と、単価がぴったり一致します。 100万文字を超えた分は1文字0.05円と公表されており、数字の辻褄が合っているサービスは信用しやすいです。
おすすめする理由は3つです。
- 声の出どころが明示されている。 声優事務所と提携した音声が正式に提供されており、誰の声かが分かる形になっています
- 円建てで、日本語の画面のまま使える
- 単価が一貫している。 プランをまたいでも1文字0.055円です
注意点も3つあります。
- 同じ円建てでも、音読さんと比べると1分あたり約10倍です(16.5円 対 1.6円)。声優音声や日本語サポートに価値を感じるかで判断が分かれます
- 無料プランは月800文字(約2.6分)で、非商用利用向けです。 「Voiced by coefont.cloud」のクレジット表記も必要です
- 3,300円は6か月限定。 7か月目から4,400円です
こんな人向け: 声優の音声を使いたい人、声の出どころをはっきりさせたい人、日本語のサポートが必要な人。
5位:VOICEPEAK|買い切り。月額から降りたい人向け
AI音声合成エンジンを搭載した買い切りのソフトです。一度買えば、以降の利用に追加費用はかかりません。
| 製品 | 価格 | 形態 | 商用利用 |
|---|---|---|---|
| VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット | 25,091円(税込 27,600円) | 買い切り | 可 |
| VOICEPEAK キャラクター製品シリーズ | 製品ごと | 買い切り | 別途商用ライセンスが必要 |
出典:AHSストア VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット、VOICEPEAK|製品情報
価格はパッケージ版のものです。ダウンロード版も別途販売されています。
おすすめする理由は3つです。
- 月額がかからない。 生成量に上限もありません
- 感情パラメータで喜怒哀楽を付けられる。 Windows・macOS・Linuxに対応しています
- クレジット表記が不要。 商用可能シリーズなら表記なしで business 用途に使えます
注意点も3つあります。
- 音読さんと比べると、元を取るのに時間がかかります。 27,600円は音読さんベーシック(1,078円)の約26か月ぶんです。2年以上使い続ける前提でないと価格面の優位は出ません
- 「商用可能」シリーズと「キャラクター製品」シリーズで扱いが違います。 公式サイトには「キャラクター製品シリーズのVOICEPEAKを商用・業務利用する際は別途商用ライセンスが必要です」と明記されています
- 買い切りなので、新しい音声モデルが出ても自動では反映されません
こんな人向け: サブスクを増やしたくない人、クラウドに原稿を送りたくない人、長期間使い続ける前提がある人。
6位:Google Gemini TTS|1分あたり約1.7円。ただしコードが要る
GoogleのGemini APIには音声生成モデルが用意されています。Google AI Studioからブラウザで無料で試せるほか、APIとして従量課金で使えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル | Gemini 3.1 Flash TTS プレビュー |
| 無料枠 | あり(Google AI Studioで試用可能) |
| 入力価格 | 100万トークンあたり 1.50ドル |
| 出力価格 | 100万トークンあたり 7.50ドル |
| 音声トークンの換算 | 音声1秒あたり25トークン |
公式の「音声1秒あたり25トークン」から計算すると、1分の音声は1,500トークン。出力7.50ドル/100万トークンなので、1分あたり約0.011ドル(1ドル150円で約1.7円) です。数字だけ見れば音読さんとほぼ並びます。
おすすめする理由は3つです。
- 単価が最安水準。 使った分だけの従量課金なので、月に数分しか使わない月に月額を払う必要がありません
- Google AI Studioで無料で試せる。 日本語にも対応しており、契約前に音質を確認できます
- 商用利用が可能で、クレジット表記も不要です
注意点も3つあります。
- APIとして使うにはコードが必要です。 原稿を貼って書き出すだけの編集画面はありません。同じ単価なら、コードの要らない音読さんのほうが実用的です
- プレビューモデルです。 公式に「プレビュー モデルは、安定版になる前に変更される可能性があり、レート上限が厳しくなる可能性があります」と注記されています
- 無料枠のデータはプロダクトの改善に使われます(有料枠は「いいえ」)
こんな人向け: プログラムを書ける人、大量のテキストを自動で音声化する仕組みを作りたい人。
Gemini本体のプラン内容はGeminiの料金プラン全比較、基本的な使い方はGeminiの使い方で整理しています。
7位:Speechify Studio|1クレジット=1秒。ドル建ての時間課金では最安
Speechifyには「読み上げて聞く」ためのリーダーと、「音声ファイルを作る」ためのStudioがあり、契約が別です。音声生成の用途で選ぶのはStudioのほうです。
| プラン | 料金 | Studioクレジット | 秒に換算 | 月あたり |
|---|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 600 | 10分 | 10分 |
| Studio Starter | 年100ドル | 86,400 | 年24時間 | 約120分 |
| Studio Creator | 年300ドル | 345,600 | 年96時間 | 約480分 |
公式ページにクレジットの消費量が明記されています。Voiceoverは1クレジット=1秒(Dubbingは3クレジット/秒、Avatarは30クレジット/秒)。86,400クレジット=86,400秒=24時間という計算が成り立ちます。
おすすめする理由は3つです。
- 年100ドルで24時間ぶん。 同じ「年24時間」のMurf Creator(年228ドル)と比べて半額以下です
- 1クレジット=1秒と公式が明記している。 換算に迷いません
- 吹き替えやアバター動画も同じクレジットで使えます
注意点も3つあります。
- 無料プランは商用利用できず、MP3でダウンロードもできません。 完全に試聴用です
- 時間課金なので、日本語の利点が効きません。 1分あたり約0.069ドル(約10円)は、音読さんの約6倍です
- 年払いのみで、月払いプランの記載がありません
こんな人向け: 英語のナレーションが中心の人、吹き替えやアバター動画まで1か所でやりたい人。
8位:Murf|分かりやすいが、日本語だと最も割高
ナレーション制作に特化したサービスです。課金単位が「時間」なので、何分作れるかが最初から分かります。
| プラン | 月額(年払い時) | 年額 | 音声生成時間 | 月あたり | 商用権 |
|---|---|---|---|---|---|
| Free | 0ドル | 0ドル | 10分 | 10分 | なし |
| Creator | 19ドル | 228ドル | 24時間/年 | 約120分 | あり |
| Business | 66ドル | 792ドル | 96時間/年 | 約480分 | あり |
出典:Murf Pricing
おすすめする理由は3つです。
- 換算がいらない。 「24時間/年」と書いてあるので計算が不要です
- 200以上の音声、30以上の言語に対応
- Canva・PowerPoint・Googleスライドと連携できる
注意点も3つあります。
- 今回の8つで1分あたりの単価が最も高くなります。 約0.158ドル(約24円)は、同じ年24時間のSpeechify Studio(年100ドル)の2倍以上、音読さんの約15倍です
- 無料プランには商用権がありません。 公式の料金表に「No Commercial Rights」「No Downloads」と明記されています
- 時間は年単位で配られます。 1か月で使い切ることもできますが、その場合は残り11か月ぶんがなくなります
こんな人向け: 英語のナレーションが中心で、資料や研修動画に音声を付けたい人。
用途別の選び方
ここまでの8つを、目的別に整理します。
| やりたいこと | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 日本語ナレーションを安く量産したい | 音読さん | 1分あたり約1.6円。編集画面から使えるサービスで最安 |
| 費用をゼロにしたい | VOICEVOX | 無料・無制限・商用可(クレジット表記が必要) |
| 声の自然さを最優先したい | ElevenLabs | 表現力とボイスクローン。ただし無料枠は商用不可 |
| 声優の音声を使いたい | CoeFont | 声の出どころが明示されている |
| 月額をやめたい | VOICEPEAK | 買い切り。ただし元が取れるのは2年以上使う場合 |
| 仕組みに組み込みたい | Google Gemini TTS | 従量課金で最安水準。コードが必要 |
| 英語ナレーションが中心 | Speechify Studio | 時間課金では最安。年100ドルで24時間 |
迷ったら、まず音読さんの無料登録(月5,000字)とVOICEVOXの2つを試すのをおすすめします。 どちらも費用ゼロで、しかもクレジット表記さえ出せば商用利用まで可能です。1か月ほど使ってみて「表記を出せない仕事が出てきた」なら音読さんのベーシック(1,078円)へ、「もっと自然な声がいい」ならElevenLabsのStarter(6ドル)へ、という順番が無駄がありません。
AIツール全体の中で音声生成がどの位置にあるかは、AIツールおすすめ7選で5つの種類を横断的に整理しています。
商用利用と「声の権利」で気をつけること
AI音声を仕事で使う場合、料金より先に確認すべき点が3つあります。
1. 無料プランの商用利用は、サービスによって扱いが正反対
今回の8つで、無料枠のまま商用利用ができるのは 音読さん・VOICEVOX・Google Gemini TTS の3つだけでした。しかも音読さんとVOICEVOXはクレジット表記が条件です。
一方、ElevenLabs・CoeFont・Speechify Studio・Murf の無料枠は商用利用が認められていません。とくに ElevenLabsは「無料のうちに作った音声は、あとで有料になっても商用利用できない」 と明記しています。仕事で使う原稿は最初から有料プランで作ってください。
2. クレジット表記が出せるかを、着手前に確認する
音読さんは無料プランでクレジット表記が必須で、音声ガイダンスや音声教材などクレジットを表示できない用途では有料プランが必要と公式が明記しています。VOICEVOXも同様に表記が条件です。
作ってから「表記は出せない」と言われると、音声を全部作り直すことになります。
3. 「誰の声か」は規約とは別の論点になる
にじボイスの終了が示したとおり、AI音声には規約や法律とは別の問題があります。Algomatic自身が「法的な権利侵害はございませんでした」と述べたうえで、それでもサービスを終了しました。
ボイスクローンを使う場合は、本人の同意が別途必要です。既存の声優や著名人に似た声を意図的に作ることは、法的にグレーであっても、事業として続けられなくなるリスクを抱えます。
AI生成物の権利関係については、各社の規約原文を確認したAI画像生成の商用利用は可能?主要5サービスの規約を実際に確認したもあわせてご覧ください。
よくある質問
Q1. にじボイスはもう使えないのですか?
使えません。運営元の株式会社Algomaticが2026年2月4日をもってサービスを終了しました。日本俳優連合から計53体のキャラクターボイスについて削除要請を受けたことが経緯で、同社は法的な権利侵害は確認されなかったとしたうえで、サービス全体の終了を決めたと説明しています。
Q2. いちばん安いのはどれですか?
編集画面から原稿を貼って使えるサービスでは 音読さん(1分あたり約1.6円)です。完全無料なら VOICEVOX(0円・無制限)。単価だけならGoogle Gemini TTS(約1.7円/分)も同水準ですが、こちらはコードを書く必要があります。
Q3. なぜ日本語のほうが長くしゃべれるのですか?
文字数で課金するサービスの場合、1文字あたりの発話時間が言語によって違うためです。英語は1分あたり約1,000文字を読み上げるのに対し、日本語のナレーションは1分あたり約300文字が標準です。同じ1文字=1クレジットなら、日本語のほうが1クレジットあたり長く音声が作れる計算になります。これは本記事の換算であり、各社が公表している数値ではありません。
Q4. 無料で、商用利用までできるサービスはありますか?
あります。音読さん(無料登録で月5,000字・クレジット表記が必要)、VOICEVOX(無制限・クレジット表記が必要)、Google Gemini TTS(AI Studioの無料枠・表記不要)の3つです。ElevenLabs・CoeFont・Speechify Studio・Murfの無料枠は商用利用が認められていません。
Q5. 音読さんとElevenLabsはどちらを選ぶべきですか?
価格なら音読さん、声の表現力ならElevenLabsです。1分あたりの単価は音読さんが約1.6円、ElevenLabsが約9円(1ドル150円換算)で5倍以上の差があります。一方でElevenLabsはボイスクローンや多言語展開に強く、他社サービスの音声エンジンとしても採用されています。日本語ナレーションを量産するだけなら音読さん、声そのものにこだわるならElevenLabsという分け方が現実的です。
Q6. クレジットが余ったら翌月に持ち越せますか?
ほとんどのサービスでは持ち越せません。ElevenLabsだけが「2か月ぶんまで繰り越せる」と公式ヘルプに明記しています。音読さんは「利用せずに残っている文字数は翌月には繰り越されません」と明記、CoeFontとMurfの料金ページには繰り越しの記載がありません。
Q7. 買い切りとサブスク、どちらが得ですか?
使う量と期間で決まります。VOICEPEAKの商用可能6ナレーターセットは27,600円(税込)。音読さんベーシック(月1,078円)なら約26か月ぶんにあたるため、価格だけで見るなら2年以上使い続ける前提が必要です。逆に、クラウドに原稿を送りたくない、月額契約を増やしたくないという理由があるなら買い切りに意味が出ます。
まとめ
2026年8月15日時点で、各社の公式料金ページを確認した結論です。
- にじボイスは2026年2月4日に終了した。 法的な権利侵害は確認されなかったにもかかわらず、実演家団体からの削除要請を受けてサービス全体が終了しています
- 日本語ナレーションを安く量産するなら音読さん。 月1,078円(税込)で20万文字=約666分、1分あたり約1.6円。編集画面から使えるサービスでは最安です
- 声の自然さとボイスクローンならElevenLabs。 ただし無料プランは商用利用できず、無料のうちに作った音声は後から有料になっても商用利用できません
- 費用ゼロならVOICEVOX。 無料・無制限・商用可。条件はクレジット表記と、キャラクターごとの規約確認です
- 日本語なら文字課金のサービスが有利。 日本語は1分あたり約300文字。時間課金のMurf(約24円/分)とは、同じ用途で15倍の差がつきます
- 無料枠の商用可否は正反対に分かれます。 音読さん・VOICEVOX・Gemini TTSは可、ElevenLabs・CoeFont・Speechify・Murfは不可。契約前に必ず確認してください
料金は変更されることがあります。契約前には各社の公式ページで最新の金額をご確認ください。
無料枠だけで比べたい場合は無料で使えるAI音声読み上げ8選で、「無料で作った音声をそのまま仕事に使えるか」を軸に整理しています。
AIサービス全体の選び方はAIツールおすすめ7選、動画生成はAI動画生成おすすめ7選、画像生成はAI画像生成おすすめ7選で扱っています。


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