【2026年】AI議事録ツール比較8選|1時間の会議が「月に何本、議事録になるか」で選ぶ

【2026年】AI議事録ツール比較8選|1時間の会議が「月に何本、議事録になるか」で選ぶ AIサービス

※本記事にはプロモーションが含まれる場合があります。

AI議事録ツールを比べるとき、ほとんどの記事は「月に何分、文字起こしできるか」を並べます。でも、その数字を見てプランを選ぶと、たいてい失敗します。

文字起こしは議事録ではないからです。

議事録にするには、文字起こしされた1万字の発言録をAIが要約する工程が要ります。そして主要8サービスの公式料金表を1つずつ確認したところ、8社中5社が「文字起こしの時間」と「AI要約の回数」を別の枠で管理していました。時間がたっぷり余っていても、要約の回数が尽きれば議事録は作れません。リコーの「toruno」にいたっては、月100時間使えるプラン(月28,500円)ではAI要約が使えず、AI要約付きのプランは月30時間で27,000円。時間が7割少ないのに、値段はほぼ同じです。

そこでこの記事では、全プランを「1時間の会議が、月に何本”議事録”として仕上がるか」という1つの数字に換算し直しました。2026年8月16日時点で各社の公式サイトを実際に開いて確認した数値だけを使っています。

結論を先に書きます。

  • 個人で今日から使うなら → Notta プレミアム(年払い月1,185円・税込)。1時間の会議が月30本。議事録1本あたり約40円で、実査した中で最安でした
  • 会議の中身を社外に出したくないなら → Rimo Voice プロ(月4,950円・税込)。日本国内保管・ISO27001/27017・全プランでAI学習なし
  • 会社全体で入れるなら → LINE WORKS AiNote チーム(年額契約 月19,800円・税抜)。月100時間ぶんを全社員で共有できます
  • 1円も払わずに試すなら → Fireflies.ai の無料プラン。文字起こしもAI要約も無制限(保存400分まで・ファイルの書き出しは有料から

そしてもう1つ、この記事を書く前に必ず知っておいてほしいことがあります。「AI議事録ツールおすすめ」記事で今も紹介されている定番のうち、2つはすでに存在しません。

その「おすすめ5選」、もう終わったサービスが混ざっていませんか

AI議事録ツールは2025年に大きく入れ替わりました。ところが検索上位の比較記事の多くは更新が止まっており、すでに提供を終えたサービスを「2026年最新版のおすすめ」として紹介し続けています。まずここを確認してください。

1. AI GIJIROKU(オルツ)は2025年10月31日にサービス終了

かつて「AI議事録といえばこれ」と紹介されていたAI GIJIROKUは、2025年10月31日をもってサービスを終了しました

運営元だった株式会社オルツで大規模な粉飾決算が発覚したためです。2025年4月に不正会計の疑いが表面化し、7月には売上の大半が架空だったと判明。2024年12月期で約520億円の過大計上、うち架空売上は約110億円とされます。2025年10月9日に元役員4名が金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕され、10月29日に4名と法人が起訴されました。2026年5月には東京地裁が元役員2名に懲役3年・執行猶予4年、法人としてのオルツに罰金3億円の判決を出しています。東証グロース市場からも上場廃止となりました。

利用者の移行先については、後述するRimo(Rimo合同会社)が正式に受け入れのオファーを出しています

にもかかわらず、同じキーワードで上位に出てくる比較記事のなかには、2026年8月現在もAI GIJIROKUを「おすすめ5選」の1つとして掲載しているものがあります。導入を検討して問い合わせフォームを探しても、たどり着けません。

2. CLOVA Note βは2025年7月31日に終了(→ LINE WORKS AiNote へ)

「無料で使えるAI議事録」として最も多く紹介されてきたLINEのCLOVA Noteも、2025年7月31日にβ版のサービスを終了しています。公式サイトには「2025年7月31日(木)をもってCLOVA Noteβのサービスを終了いたしました。」と掲示されています。

後継はLINE WORKS AiNoteです。累計登録者100万人のCLOVA Noteβの法人版として提供されており、無料のフリープランも用意されています。名前が変わっただけでなく、無料でできる範囲も変わっているので、CLOVA Note前提で書かれた記事の情報はそのまま使えません。

3. スマート書記は2025年12月1日に「Otolio」へ改名

累計7,000社以上が使ってきた「スマート書記」は、運営元のエピックベース株式会社が2025年12月1日に「Otolio(オトリオ)」へ名称変更しました。単なる改名ではなく、「議事録ツール」から「会議音声を活用したAIエージェント」へと位置づけを変えた全面刷新です。

なお公式ドメインは smartshoki.com のままなので、URLだけ見ると気づきません。「スマート書記」という表記のままの記事は、情報が2025年11月以前で止まっている、と判断してよいでしょう。

つまり、比較記事を読むときの最初のチェックポイントは「そのサービス、今も生きているか」です。この記事に載せた8つは、2026年8月16日に公式サイトを1つずつ開いて提供中であることを確認しています。

選定基準:なぜ「月◯分」ではなく「議事録が月に何本」で比べたのか

料金表に大きく書いてある「文字起こし◯◯分/月」は、実は最後まで効く制約ではありません。実査してみると、議事録が完成するまでに壁が4つあり、どれか1つでも先に尽きればそこで止まります。

壁① 1回あたりの上限(これが一番多く引っかかる)

月の総量とは別に、「1回の録音で何分まで」という上限が設定されています。ここが日本の会議の現実と噛み合っていません。

  • Notta フリー:1回3分まで。月120分の枠が残っていても、4分の打ち合わせすら最後まで録れません
  • Otter Basic(無料):1回30分まで。月300分あっても、1時間の定例会議は途中で切れます

日本の社内会議は30分〜1時間が標準です。1回あたりの上限が60分に届かないプランは、月間の枠がいくら大きくても議事録は0本になります。

壁② 月間の総量

いわゆる「◯◯分/月」です。1時間の会議に換算すると、たとえばNottaプレミアムの1,800分は30本、LINE WORKS AiNoteチームの6,000分は100本にあたります。

壁③ AI要約の回数 ← ここが本命

文字起こしができても、AI要約が回らなければ議事録にはなりません。 そして8社中5社で、この要約が明確に別枠で絞られていました。

  • Rimo Voice の文字起こしプラン(月1,650円):公式の機能比較表で「議事録要約作成」の欄が「−」。月2,100分=35本ぶん文字起こしできても、議事録は0本です
  • LINE WORKS AiNote フリー:AI要約機能そのものが使えません。300分ぶんの発言録が手に入るだけです
  • toruno(リコー):公式の機能差分に「AI要約機能(toruno ビジネス AI要約のみ)」と明記。個人向けのパーソナルにも、法人向けの「ビジネス」にもAI要約はありません
  • tl;dv 無料:録画も文字起こしも無制限なのに、「AI会議メモ」は最大10回分で打ち止め
  • Notta:フリー10回/月、プレミアム100回/月、ビジネス200回/月と、プランごとに回数制

壁④ 保存できる量

作った議事録を「持っておける量」の制限です。Fireflies.ai の無料プランは文字起こしもAI要約も無制限ですが、保存は400分/チーム(1時間の会議で約6本ぶん)。しかも公式の比較表を列ごとに読むと、無料プランは「文字起こし・要約・録画のダウンロード」が✗、一括削除も✗です。枠を空けるには1件ずつ消すしかなく、消した議事録はファイルとして手元に残りません。tl;dvの無料プランはデータ保持期間が最長3か月です。

この4つの壁のうち一番小さい数字が、そのプランで作れる議事録の本数になります。以下の表はすべてこの考え方で計算しました。会議1本=60分としています。

【無料プラン比較】1時間の会議を無料で議事録にできるのは2つだけ

サービス 無料でできること 最初にぶつかる壁 1時間の会議=月◯本
Fireflies.ai Free 文字起こし無制限・AI要約無制限・1回2時間 保存400分/チーム+書き出し不可 約6本ぶんを保存(一括削除も不可)
tl;dv 無料 録画・文字起こし無制限(30言語以上)・1回3時間 AI会議メモ10回 10本
Notta フリー 月120分・AI要約10回/月・話者識別 1回3分 0本
Otter.ai Basic 月300分・話者識別 1回30分 0本
LINE WORKS AiNote フリー 月300分・最大30人・データは1年で削除 AI要約が使えない 0本(文字起こしは5本)
toruno パーソナル無料 累計3時間の記録・文字起こし AI要約が使えない+累計制 0本
Rimo Voice 無料トライアル(カード登録不要) 期間限定 試用のみ
Otolio(旧スマート書記) 14日間トライアル(全機能) 期間限定・法人限定 試用のみ

「無料で使えるAI議事録」として紹介されがちなNotta・Otter・AiNoteの3つは、いずれも1時間の会議を1本も議事録にできません。 Nottaは1回3分、Otterは1回30分という録音の上限で切られ、AiNoteはそもそも無料ではAI要約が使えないからです。

無料で完結させたいなら、選択肢は実質Fireflies.aitl;dvの2つです。どちらも海外サービスで、UIは英語(tl;dvは日本語UIあり)。日本語の文字起こしには対応しています。

【有料プラン比較】議事録1本あたりの単価で並べ直す

個人〜小規模チームで現実的に払える価格帯を、月額と本数の両方で比べます。ドル建てのサービスは1ドル=150円で換算した目安を併記しました(為替で変動します)。

プラン 月額 文字起こし AI要約 月◯本 1本あたり
Notta ビジネス 2,508円(年払い・税込)/4,180円(月払い) 無制限(1回5時間) 200回/月 200本 約13円
Notta プレミアム 1,185円(年払い・税込)/1,980円(月払い) 1,800分(1回5時間) 100回/月 30本 約40円
Otter.ai Pro 約1,250円(年払い $8.33)/$16.99(月払い) 1,200分(1回90分) 20本 約63円
LINE WORKS AiNote ソロ 1,440円(年契約・税抜)/1,600円(月契約) 600分 12回/月 10本 144円
Fireflies.ai Pro 約1,500円(年払い $10)/$18(月払い) 無制限(1回2時間) 無制限 実質無制限(保存8,000分=133本ぶん)
tl;dv プロ 3,080円(年払い・1シート) 無制限(1回3時間) 無制限 実質無制限(週80回まで)
Rimo Voice プロ 4,950円(税込) 無制限 あり(AI 1,000クレジット) 実質無制限
Rimo Voice 文字起こし 1,650円(税込) 2,100分 なし 0本(文字起こしは35本)
toruno パーソナル 1,650円(税込) 月10時間(超過2.2円/分) なし 0本

法人向けの価格帯は次のとおりです。

プラン 月額 文字起こし AI要約 月◯本 1本あたり
AiNote チーム 19,800円(年額契約・税抜)/22,000円(月額契約) 6,000分=100時間(全社共有・1回180分) 120回 100本 198円
AiNote ビジネス 54,000円(年額契約・税抜)/60,000円 18,000分=300時間 360回 300本 180円
AiNote エンタープライズ 162,000円(年額契約・税抜)/180,000円 60,000分=1,000時間 1,200回 1,000本 162円
toruno ビジネスAI要約 30時間 27,000円(税抜・超過900円/時) 30時間 あり(1会議20回まで) 30本 900円
toruno ビジネスAI要約 100時間 85,500円(税抜・超過855円/時) 100時間 あり 100本 855円
toruno ビジネス 100時間 28,500円(税抜・超過285円/時) 100時間 なし 0本
Rimo Voice チーム 6,600円(税込・1アカウント) 無制限 あり 実質無制限
Otolio(旧スマート書記) 非公開(AIクレジット制) 非公開 あり

この表でいちばん目を引くのがtorunoです。月100時間の「ビジネス」が28,500円、月30時間の「ビジネスAI要約」が27,000円。ほぼ同じ値段で、時間が7割減る。議事録が欲しいなら後者を選ぶしかないので、実質的に「AI要約の権利に、月70時間ぶんの録音枠を差し出している」ことになります。1本あたり900円は、Nottaプレミアム(約40円)の22倍です。

もちろんtorunoには会議室での対面会議に強いという別の価値がありますが、「AI議事録の単価」だけで見ると個人向けサービスとは2桁違うことは知っておいてください。

【1位】Notta|個人が一番安く、一番多く議事録を作れる

項目 内容
運営 Notta株式会社
無料プラン 月120分・1回3分まで・AI要約10回/月
プレミアム 年払い月1,185円(総額14,220円)/月払い1,980円(税込)
ビジネス 年払い月2,508円(総額30,096円)/月払い4,180円(税込)
データ保管 すべて日本国内(公式FAQに明記)
認証 SOC2(2022年)、ISO 27001(2023年9月)

プレミアムの年払い(月1,185円)で、1時間の会議が月30本。議事録1本あたり約40円で、今回実査した中では最安でした。月に週1回の定例(4本)+商談10本ぶん、といった使い方なら余裕で収まります。

もっと会議が多い人はビジネス(年払い月2,508円)へ。文字起こし時間が無制限になり、AI要約が月200回まで使えます。1本あたり約13円まで下がり、Web会議の録画も付きます。

日本国内にデータを保管していること、SOC2とISO 27001を取得していることを公式FAQで明示している点も、日本の会社で使ううえでは効きます。公式が公表している文字起こしの認識率は、整然と発言が行われるフォーマルな会議で98.86%以上です。

注意点は無料プランです。 月120分という数字だけ見ると使えそうですが、1回3分までという制限があるため、会議の議事録には使えません。「まず無料で試したい」なら3日間の無料トライアル(プレミアム相当)がありますが、期間終了後はプレミアム年間プランで自動更新(課金)されます。72時間以内に解約すれば請求は発生しないので、続けない場合は必ずトライアル終了前に手続きしてください。

こんな人向け: 個人・フリーランス、月30本以内の会議、日本語の社内会議がメイン、国内保管を重視する人

【2位】Rimo Voice|国内保管・AI学習なしを全プランで明言

項目 内容
運営 Rimo合同会社
文字起こしプラン 月1,650円(税込)/月2,100分/AI要約なし/保管30日
プロプラン 月4,950円(税込)/文字起こし無制限/AI要約あり/AI 1,000クレジット
チームプラン 月6,600円(税込・1アカウント)/プロの全機能+チーム管理
法人プラン お見積り(11アカウント〜)/IP制限・SSO・請求書・保管無制限
認証 ISO 27001、ISO 27017/データ保管は日本国内
AI学習 全プランで「AI学習なし」

日本語に特化した国産サービスで、終了したAI GIJIROKUの移行先として正式に受け入れオファーを出しているのがRimoです。ISO 27001に加えてクラウドセキュリティのISO 27017も取得し、データは日本国内保管、IPアドレス制限とSSO(SAML・OIDC)にも対応します。

そして評価したいのが、「AI学習なし」を最安の1,650円プランから法人プランまで全プランに明記している点。後述するLINE WORKS AiNoteは有償プランのみ、torunoも学習利用なしを掲げていますが、無料〜最安プランまで含めて全プラン横断で明言しているのはRimoだけでした。

ただし選ぶプランを間違えないでください。 最安の「文字起こしプラン」(月1,650円)は、公式の機能比較表で「議事録要約作成」が「−」になっています。月2,100分=1時間会議35本ぶんを文字起こしできますが、AIが議事録にまとめてはくれません。データ保管も30日です。議事録が目的なら、録画Bot・AI議事録・会議AIアシスタントが使えるプロプラン(月4,950円)以上を選んでください。

無料トライアルはクレジットカードの登録なしで始められます。

こんな人向け: 会議の中身を海外に出したくない人、機密性の高い会議を扱う人、AI GIJIROKUから移行先を探している人

【3位】LINE WORKS AiNote|会社ぐるみで入れるならこれ

項目 内容
運営 LINE WORKS Corp.(旧CLOVA Noteβの法人版)
フリー 月300分・最大30人・AI要約なし・Web会議録音なし・データは1年で削除
ソロ 年額契約 月1,440円/月額契約 月1,600円(税抜)・月600分・AI要約12回
チーム 年額契約 月19,800円/月額契約 月22,000円(税抜)・月6,000分(100時間)・AI要約120回
ビジネス 年額契約 月54,000円(税抜)・月18,000分(300時間)・AI要約360回
エンタープライズ 年額契約 月162,000円(税抜)・月60,000分(1,000時間)・AI要約1,200回
1回あたり 180分(企業向けプラン)
認証 ISO/IEC 27001・27017・27018・27701、SOC2/SOC3

法人プランの設計が独特で、文字起こし時間を「1サービス環境」単位=全社で共有します。利用人数は無制限。つまり、100人の会社でチームプラン(年額契約 月19,800円・税抜)を契約すれば、月100時間ぶんを100人でどう分け合ってもいいわけです。ヘビーユーザーが偏っても無駄になりません。管理者画面の統計でメンバー別・組織別の利用量を確認でき、上限到達時の自動停止も設定できます。

セキュリティ認証はISO/IEC 27001・27017・27018・27701とSOC2/SOC3で、今回の8社では最も厚い構成でした。話者分離の技術は国際コンペティション「DIHARD3(2021年)」で世界3位という実績があります(自動話者認識は企業向けプランのみ)。

注意点が2つあります。

1つめ。「文字起こしした内容はAIの学習データとして利用しません」という記載には「(有償プランのみ)」という但し書きが付いています。 無料のフリープランで議事録を作るということは、会議の中身を学習データとして差し出すことになります。無料で社内会議を扱うのは避けたほうがよいでしょう。

2つめ。フリープランはAI要約が使えず、Web会議の録音もできず、データは1年で削除されます。月300分の文字起こしができるだけです。CLOVA Note時代の「無料で議事録が作れる」という感覚のまま使うと、期待とずれます。

文字起こし時間が足りなくなった場合は、100分+AI要約2回のオプションを年額契約で月360円(月額契約400円、単月追加440円・いずれも税抜)から追加できます。

こんな人向け: 部署単位・全社単位で導入したい企業、セキュリティ監査で認証の提示を求められる組織、LINE WORKSをすでに使っている会社

【4位】Fireflies.ai|無料で一番遠くまで行ける

項目 内容
Free $0/文字起こし無制限・AI要約無制限/保存400分(チーム単位)/AIクレジット20/1回2時間/書き出し不可・一括削除不可
Pro $18/月(年払い $10)/保存8,000分(1シート)/動画録画・ダウンロード可
Business $29/月(年払い $19)/保存無制限/AIクレジット30/多言語モード
Enterprise $39/月(年払いのみ)/SSO+SCIM/HIPAA/プライベートストレージ
対応言語 100以上
認証 SOC 2 Type II、GDPR

無料プランの気前のよさが群を抜いています。 文字起こしもAI要約も無制限。これは今回調べた8社で唯一です。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsほか10以上の会議ツールに対応し、音声・動画ファイルのアップロード、AIアシスタント「AskFred」、モバイルアプリ、Chrome拡張、API access まで無料で使えます。

ただし制限は「保存400分(チーム単位)」だけではありません。公式の比較表を列ごとに確認すると、無料プランは「文字起こし・要約・録画のダウンロード」が✗=ファイルとして書き出せません。さらに一括削除も✗なので、400分(1時間の会議で約6本ぶん)の枠を空けるには1件ずつ消すことになります。1回の録音上限も2時間です(Proも2時間、3時間になるのはBusinessから)。画面上で読んでコピーする使い方はできますが、「書き出して保存し、Fireflies側は消す」という運用は無料のままではできません

有料に上げるとしたらPro(年払い $10=約1,500円/月)。保存が8,000分=1時間会議133本ぶんに増え、動画の録画とダウンロードができるようになります。

注意点: UIは英語です。日本語の文字起こしには対応していますが(対応100言語以上)、管理画面を日本語で使いたい人には向きません。またデータは海外に保管されるため、機密会議に使う場合は社内規程を確認してください。

こんな人向け: まず1円も払わずに試したい人、英語のUIに抵抗がない人、海外メンバーとの会議が多い人

【5位】tl;dv|無料で録画まで残る。ただしAI要約は10回

項目 内容
無料 ¥0/動画レコーディング無制限・文字起こし無制限(30言語以上)AI会議メモ 最大10回分/データ保持 最長3か月/1回3時間/ウェブ録画40回/週
プロ 月3,080円(年間請求・1シート)/AI会議メモ無制限/週80回/アップロード・ストレージ無制限
ビジネス 月4,980円(年間請求・1シート)/プレミアム文字起こし・多言語会議/週120回
エンタープライズ カスタム(SCIM・カスタムSSO・プライベートホスト型AI)
認証 GDPR、SOC2、EU AI Act準拠/EU内でホスティング・保存

海外サービスながら日本円で価格が表示され、日本語UIにも対応しているのがtl;dvです。無料プランで動画の録画が無制限という点はFirefliesより上で、「あとで映像も見返したい」用途では最有力になります。

ただし壁はAI会議メモが最大10回分という点。録画と文字起こしは無制限なのに、議事録として仕上げる工程だけが10回で止まります。さらに無料プランのデータ保持期間は最長3か月なので、古い記録は自動的に消えます。

有料のプロは月3,080円(年間請求・1シート)。AI会議メモが無制限になり、ウェブ録画の週上限が40回→80回に増え、アップロードとストレージも無制限になります。

データはEU内でホスティング・保存され、GDPR・SOC2に加えてEU AI Actにも準拠していると明記されています。米国系サービスを避けたい場合の選択肢になります。

こんな人向け: 議事録だけでなく会議の映像も残したい人、日本円で請求してほしい人、EU圏のデータ保管を求められる組織

【6位】Otter.ai|英語会議の定番。日本の会議には無料枠が届かない

項目 内容
Basic(無料) 月300分/1回30分まで/ファイルインポート生涯3件/話者識別
Pro $16.99/月(年払い $8.33=約1,250円)/月1,200分/1回90分/インポート10件/月
Business $30/月(年払い $19.99)/文字起こし無制限/1回4時間
Enterprise 要問い合わせ
対応言語 英語・スペイン語・フランス語・ドイツ語・日本語・中国語

英語圏で最も普及しているAI議事録ツールで、日本語の文字起こしにも対応しています。Zoom・Microsoft Teams・Google Meetとの連携、AIチャット、Otter MCPサーバーなどが無料プランから使えます。

Proの費用対効果は悪くありません。 年払い $8.33(約1,250円)で月1,200分=1時間会議20本、1回90分まで録れるので、議事録1本あたり約63円。Nottaプレミアム(約40円)には届きませんが、実用範囲です。

弱点は無料プランです。1回30分という上限は、30分の会議ならちょうど収まりますが、1時間の定例には届きません。無料での日本の社内会議には向かないと考えてください。ファイルのインポートも無料プランは「生涯3件」までです。

こんな人向け: 英語の会議が多い人、海外チームとやり取りする人、すでにOtterを使っている組織

【7位】toruno(リコー)|会議室の対面会議に強い。ただしAI要約は専用プラン

項目 内容
運営 株式会社リコー
パーソナル無料 累計3時間の記録・文字起こし(AI要約なし
パーソナル有料 月1,650円(税込)/月10時間/超過2.2円/分(AI要約なし
ビジネス 100時間 月28,500円(税抜)/超過285円/時(AI要約なし
ビジネスAI要約 30時間 月27,000円(税抜)/超過900円/時
ビジネスAI要約 100時間 月85,500円(税抜)/超過855円/時
初期費用 0円
無料トライアル 3週間・上限30時間(法人)/個人は累計3時間

リコーが提供する国産サービスです。Web会議だけでなく、会議室での対面会議・ハイブリッド会議に正面から対応しているのが最大の特徴。画面に映った資料をキャプチャする機能があり、「文字起こし+録音+画面キャプチャ」が1画面にまとまります。音声を聴きながら文字起こし結果を直接修正できるので、議事録を仕上げる作業自体がしやすい設計です。公式が示す文字起こし精度は良好な集音環境で95%以上。2要素認証・IPアドレス制限・閲覧編集権限の管理に対応し、AI学習に利用されないデータ処理を明記しています。

ただし料金プランの構成に大きな落とし穴があります。 公式の機能差分に「AI要約機能(toruno ビジネス AI要約のみ)」と書かれているとおり、AI要約が使えるのは名前に「AI要約」が付いたプランだけです。個人向けのパーソナル(月1,650円)にも、法人向けの「ビジネス」(月28,500円)にもAI要約はありません。文字起こしはできるが議事録は作れないという状態になります。

そして冒頭で触れたとおり、ビジネス100時間が28,500円、ビジネスAI要約30時間が27,000円。ほぼ同額で使える時間が7割減ります。議事録1本あたり900円は、この記事で比べた中で最も高い水準です。

なお、AI要約プランでも1会議あたりのプロンプト送信は20回までという上限があります。デスクトップアプリはWindowsのみ、iPhoneアプリはWeb会議の文字起こしに非対応(会議室・外出先向け)という点も確認しておいてください。日本語以外の音声の文字起こしはビジネス系プランのみです。

こんな人向け: 会議室での対面会議・ハイブリッド会議が中心の企業、資料のキャプチャごと記録したい人、国内メーカーとの契約を求められる組織

【8位】Otolio(旧スマート書記)|大企業向け。料金は非公開

項目 内容
運営 エピックベース株式会社
旧名称 スマート書記(2025年12月1日にOtolioへ変更/ドメインは smartshoki.com のまま)
導入実績 累計7,000社以上
料金 非公開(会議の量と使い方をヒアリングして提案)
課金方式 「AIクレジット」による月々の利用枠。人数ではなく使う量で決まる
無料トライアル 14日間・機能制限なし(法人・団体が対象)

「議事録ツール」から「会議音声を活用したAIエージェント」へと再定義し、2025年12月1日に全面刷新されました。累計7,000社以上という導入実績は今回の8社でも上位です。

料金は公開されていません。 公式サイトには「具体的な金額は、会議の量や使い方によって異なるため、ヒアリングのうえご提案しています」とあり、人数ではなく「AIクレジット」という月々の利用枠で決まる仕組みだと説明されています。他社ブログには金額を載せているものもありますが、公式が公開していない数字はこの記事では採用しません。実際の見積もりは会議量によって変わるためです。

14日間のトライアルで全機能を試せるので、検討する場合はここから始めるのが確実です。ただし対象は「法人または団体として商用契約を検討できるお客様」に限られます。

こんな人向け: 会議量が多く個別見積もりのほうが有利な企業、既存のスマート書記ユーザー、AIエージェント的な使い方まで視野に入れている組織

用途別の選び方

ここまでの実査結果を、選び方の分岐にまとめます。

「1円も払わずに議事録を作りたい」
Fireflies.ai の無料プラン。文字起こしもAI要約も無制限。ただし無料はファイルの書き出しができず、保存も400分までなので、議事録は画面からコピーして使うことになります。映像も残したいなら tl;dv 無料(AI要約は10回まで)。
※ Notta・Otter・LINE WORKS AiNoteの無料プランでは、1時間の会議は議事録になりません。

「月1,000〜2,000円で、日本語の社内会議をしっかり回したい」
Notta プレミアム(年払い月1,185円・税込)。月30本、1本あたり約40円。日本国内保管です。

「会議が多い。月30本では足りない」
Notta ビジネス(年払い月2,508円・税込)で月200本、または Rimo Voice プロ(月4,950円・税込)で無制限。

「会議の中身を絶対に外に出したくない」
Rimo Voice。全プランでAI学習なし・日本国内保管・ISO 27001/27017。プロプラン以上を選んでください(文字起こしプランには要約機能がありません)。

「会社・部署でまとめて導入したい」
LINE WORKS AiNote チーム(年額契約 月19,800円・税抜)。利用人数無制限で月100時間を全社共有、ISO 4規格+SOC2/SOC3。

「会議室の対面会議が中心」
toruno ビジネスAI要約。プラン名に「AI要約」が入っているものを選ぶこと。

「英語の会議が多い」
Otter.ai Pro または Fireflies.ai(100言語以上)。

この記事に載せなかったツールと、その理由

比較候補には挙げたものの、掲載を見送ったものがあります。判断の根拠も書いておきます。

YOMEL(PKSHA Infinity)/ACES Meet
どちらも法人向けのAI議事録サービスですが、公式サイトで料金が公開されていませんでした。比較サイトには金額が出ていますが、公式が示していない数字を根拠に「◯円だから何位」と順位を付けることはしない方針のため、今回は見送りました。検討する場合は各社に直接問い合わせてください。

Zoom AI Companion/Microsoft Teams の会議要約/Google Meet
Web会議ツール自体に組み込まれた要約機能です。すでに有料契約しているなら追加費用なしで試せる可能性があるため、専用ツールを買う前に一度確認する価値があります。ただし提供条件はプランや時期によって変わるので、契約中のプランの管理画面で現在の扱いを確認してください。

Notion AI のミーティングノート
Notionを日常的に使っているなら選択肢になります。ただしAI機能はビジネスプラン以上でしか使えず、実質価格は年払いで月3,150円。しかもAIミーティングノートには1日10時間という上限があります。料金体系の詳細はNotion AIの料金プラン全比較にまとめました。使い方から知りたい場合はNotion AIの使い方も参考にしてください。

よくある質問

Q. AI GIJIROKUはもう使えないのですか?

はい。2025年10月31日にサービスを終了しています。運営元のオルツで粉飾決算が発覚し、上場廃止・元役員の逮捕と起訴に至りました。移行先としてはRimoが正式に受け入れオファーを出しています。2026年8月現在も「おすすめ5選」として紹介している記事がありますが、契約はできません。

Q. 文字起こしと議事録(AI要約)は何が違うのですか?

文字起こしは発言をそのままテキストにしたもので、1時間の会議なら1万字前後の発言録になります。そのままでは読めないので、決定事項・宿題・論点をAIがまとめる工程が必要です。これがAI要約です。多くのサービスでは、この2つが別々の枠で管理されています。料金表の「月◯分」は文字起こしの枠であって、議事録が何本作れるかを示す数字ではありません。プランを選ぶときは必ずAI要約の回数を確認してください。

Q. 無料でAI議事録を作りたい。どれを選べばいいですか?

Fireflies.ai が最有力です。無料プランで文字起こしもAI要約も無制限に使えます。ただしファイルとしての書き出しは有料プランからで、一括削除もできません。保存400分(チーム単位)の枠は1件ずつ消して空けることになります。映像も残したいなら tl;dv の無料プラン(AI会議メモは10回まで、データ保持は最長3か月)。日本語UIのサービスがよくても、Notta・Otter・LINE WORKS AiNoteの無料プランでは1時間の会議は議事録になりません。なお無料プランだけを8つ横並びにして「作った議事録をファイルとして持ち出せるか」まで調べた結果は無料で使えるAI議事録8選にまとめました。要約まで届く無料プランは書き出しができず、書き出せる無料プランは1時間の会議を録り切れません。

Q. 会議の音声はAIの学習に使われますか?

サービスとプランによって異なります。Rimo Voice は全プランで「AI学習なし」を明記。LINE WORKS AiNote も学習利用なしとしていますが「有償プランのみ」という但し書きが付くため、無料プランは対象外です。toruno はAI学習に利用されないデータ処理を掲げています。Notta はエンタープライズプランの機能欄に「AI学習なし」の記載があります。機密性の高い会議を扱うなら、無料プランで運用しないことをおすすめします。

Q. 対面(会議室)の会議も文字起こしできますか?

できます。ただし得意不得意があります。toruno は会議室でのリアル会議・ハイブリッド会議に正面から対応し、資料の画面キャプチャ機能も持っています。LINE WORKS AiNote も対面・オンライン両方に対応。ほかのサービスも録音ファイルのアップロードには対応していますが、いずれの場合も集音デバイスが精度を左右します。torunoの公式も、良好な集音環境(イヤホンマイクやマイク付きスピーカー使用)で95%以上という条件付きの数字を出しています。会議室で使うならマイクの用意を前提にしてください。

Q. 年払いと月払い、どちらが得ですか?

今回実査した範囲では、年払いの割引率が大きいサービスが目立ちました。Nottaは年払いで40%オフ(プレミアムが月1,980円→1,185円)、Otter.aiのProは月$16.99→年払い$8.33、Fireflies Proは$18→$10、tl;dvは年間プランで最大40%オフです。ただしNottaの3日間無料トライアルは、終了後にプレミアム年間プランで自動更新(課金)される点に注意してください。継続しない場合は72時間以内の解約が必要です。

まとめ

AI議事録ツールの料金表は「月に何分、文字起こしできるか」で書かれています。しかしこの記事で公式サイトを1社ずつ確認した結果、議事録の本数を決めているのは文字起こしの時間ではなく、AI要約の回数と1回あたりの録音上限でした。8社中5社で、文字起こしと要約は別の枠で管理されています。

もう一度、要点を整理します。

  • 個人なら Notta プレミアム(年払い月1,185円・税込)。1時間の会議が月30本、1本あたり約40円。日本国内保管・ISO 27001・SOC2
  • 無料で完結させるなら Fireflies.ai。文字起こしもAI要約も無制限(保存400分・書き出しは有料から)。映像も残すなら tl;dv
  • 機密会議なら Rimo Voice プロ(月4,950円・税込)。全プランAI学習なし・国内保管。※最安の文字起こしプランには要約機能がありません
  • 全社導入なら LINE WORKS AiNote チーム(年額契約 月19,800円・税抜)。月100時間を人数無制限で共有
  • 無料プランの罠:Notta(1回3分)、Otter(1回30分)、AiNote(AI要約なし)はいずれも1時間の会議を議事録にできません
  • torunoの罠:AI要約が使えるのはプラン名に「AI要約」が付いたものだけ。月100時間28,500円のビジネスでは議事録は作れません

そして最後にもう一度。AI GIJIROKUは2025年10月31日に終了、CLOVA Note βは2025年7月31日に終了、スマート書記は2025年12月1日にOtolioへ改名しています。他社の比較記事を読むときは、まず「そのサービスは今も存在するか」を確認してください。それだけで、選択肢の3分の1は変わります。

1円も払わずに済ませたい場合は、無料で使えるAI議事録8選で無料プランだけを5つの関門(1回の上限・月間量・AI要約・書き出し・保持と学習利用)で比較しています。

AI議事録以外のツール選びは、AIツールおすすめ7選で用途別に整理しています。会議の記録を記事や資料に展開したい場合はAIライティングツールの比較、逆にテキストを音声にしたい場合はAI音声生成おすすめ8選もあわせてどうぞ。

※本記事の料金・仕様は2026年8月16日時点で各社公式サイトを確認した内容です。ドル建ての円換算は1ドル=150円で計算した目安であり、為替により変動します。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。

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